理学療法士(植草学園大学・国際医療福祉大学)

大学卒業後、夢をかなえリハビリ職の専門家として活躍中の先輩や、現在、リハビリ職を目指して大学で学んでいる在校生にインタビュー。仕事のやりがいや、この進路を選んだ理由、学校選びのポイントなどをうかがいました。 「先輩たち」の生の声を進路選びの参考にしてください。
リハビリ職を目指す学生インタビュー
理学療法士編

理学療法士の仕事の意義を家族の立場で実感。
細やかなサポートに支えられ、全力で勉学に取り組んでいます
植草学園大学
保健医療学部
リハビリテーション学科
理学療法学専攻3年
星野 里奈先輩
家族の訪問リハビリテーションをきっかけに
理学療法士の仕事に感動
私が小学生のとき、脳性麻痺を持つ家族へのリハビリテーションのため、理学療法士による訪問の機会が定期的にありました。最初は何をしているのかわからなかったのですが、理学療法を受けた家族が、自力で姿勢保持や寝返りをできるようになった様子をみて、リハビリテーションの効果に感動しました。また、理学療法士の方は私たちにも介助方法を教えてくれ、家族でできるケアも増えていきました。理学療法士は病気や障がいを持つ人だけでなく、その家族も支える仕事なのだと実感し、私も将来は困っている人の手助けをしたいと思い、理学療法士を志しました。
植草学園大学附属高校に在学していたことから、自然と植草学園大学が進学先の候補に挙がりました。高校2年生のときにはオープンキャンパスに足を運び、体験授業の企画に参加しました。専門的な内容に不安もありましたが、先生が根拠を基にかみ砕いて教えてくれたことで高校生の私にも理解ができ、興味がある分野を学ぶ楽しさを知ることができました。また、体験授業では実技を伴ったグループワークの時間がありました。初対面の相手と話すのは緊張しましたが、意見交換をする内に打ち解けることができました。入学後の授業でも友人と協力して行う課題がたくさんあるという説明を受け、仲間と刺激し合いながら有意義に学ぶ自分の姿をイメージすることができ、この大学に進学したいと思いました。
1学年40人!少人数制で和気あいあいとした雰囲気
女子学生が多数在籍していることも特長
実際に入学して感じる植草学園大学最大の魅力は、少人数制で教員との距離が近く丁寧な指導を受けられることです。先日も患者が車椅子からベッドに移動したり、椅子から立ち上がったりする際の介助法について相談しました。先生も身体を動かしながら具体的に教えてくれ、しっかり学ぶことができただけでなく、細やかな対応が嬉しかったです。
リハビリテーション学科の全体の雰囲気も和気あいあいとしていて過ごしやすいです。少人数制なので、同じ専攻の全員と話をしたことがあり、グループワークで誰と組んでも楽しく安心して取り組むことができます。1・2年次には作業療法学専攻の学生と一緒に受講する講義も多いので、友人の輪がさらに広がります。
リハビリテーションの現場では患者の身体を支えたり、筋力トレーニングを指導したりする機会も多いため、男性が多いイメージがありますが、女子学生が多数在籍していることも植草学園大学の特長です。女性の先生もおり、どのように体を使えば身体の小さい女性でも、自分に負担をかけることなくリハビリが行えるかなど、現場で役立つ実践的な技術を教えてもらえます。


勉強と並行してサークルやアルバイトも。
充実した学生生活を満喫
私が学修面で大切にしていることは、学んだことはすぐに復習して自分の中に知識や技術として落とし込むことです。座学はもちろん、実技の講義で学んだことも帰宅後に体を動かしながら振り返り、体得するよう心がけています。学んだことを家族の介助に活かす機会もあるので、理学療法士になる日に向かって自分が着実に成長していると感じられています。
一方、勉学に励みつつも、学生生活を思い切り楽しんでもいます。今までの大学生活では、緑栄祭(大学祭)が特に印象に残っています。毎年11月に開催され、学生だけでなく近隣住民の方も来訪される、大学で最も盛り上がるイベントです。昨年は私が所属する合唱サークルでモツ煮の模擬店を出し、大盛況でした!
サークル活動には週1回ほど参加し、その他の空いている日には週2~3回、飲食店でアルバイトをしています。時間を上手にやりくりしながら、サークルやアルバイトに取り組む学生が多く、勉強一色ではない充実した学生生活を送れています。

目標は患者の些細な変化にも気づき、
心に寄り添うことができる理学療法士
3年次の夏は訪問リハビリテーションの実習に参加しました。患者によって身体状態や困りごとが異なること、そして大学での学びを基盤に目の前の患者に合わせた理学療法の内容やアプローチ方法を考えることの大切さを学びました。理学療法士の仕事は他者の身体に働きかけるため、慎重さが求められる大変さもありますが、リハビリテーションによって患者のできることが増え、喜ぶ様子を目の当たりにできるという大きなやりがいもあります。
将来は急性期病院の理学療法士になることが目標です。患者さんの言葉にならない気持ちや小さな変化にも気づき、その方が望まれる日常を手にできるようリハビリテーションを通じて寄り添っていきたいです。
3年次の後期には約1か月の病院実習を控えており、現在はそれに向けての準備に力を入れています。知識や技術を身につけることも必要ですが、会話の引き出しを増やすことも重要であると、これまでの実習を通じて痛感しています。患者の要望や思いを深く理解するには、普段の会話やコミュニケーションが大切だと思うので、今後も周囲の人と積極的に交流していきたいです。
理学療法士を本気でめざす方にとって、植草学園大学は絶好の学びの場だと思います。実践を想定した設備のもと、経験豊富な先生方のきめ細かな指導により、着実に夢に近づくことができるからです。身につける知識や技術はたくさんありますが、その分大きなやりがいや自身の成長を感じることができます!理学療法士に興味や関心を抱いている方は、ぜひ植草学園大学の門を叩いてください。支えてくれる人がいる心強さを、あなたもきっと感じるでしょう。そして、誰かを心身ともに支えることができる理学療法士をめざしましょう!
キャンパスおすすめスポット

治療室
臨床で使用されている油圧昇降ベッドに加え,スポーツ理学療法で使用するレッドコードも設置されています。

運動療法室
運動療法機器や動作介助用具はいつでも使用でき,しっかり実習経験を積むことができます。

Kusu-kusu(食堂)
光あふれる明るいレストランスペースでゆっくりランチを楽しむことができます。
植草学園大学 保健医療学部 リハビリテーション学科

住所:〒264-0007 千葉県千葉市若葉区小倉町1639番3
電話番号:043-233-9031(代表)
募集定員:理学療法学専攻 40名/作業療法学専攻 40名

魅力あふれるキャンパスで学び
高齢者社会に貢献できる理学療法士をめざす
国際医療福祉大学
保健医療学部
理学療法学科3年
虎間 咲翔先輩
リハビリ後のことも考えてアドバイスをくれた
理学療法士の方が専門職をめざす入り口に
幼い頃、漠然と警察官になりたいと思っていた私が理学療法士の仕事に出会い、その道をめざしたのは、中学の野球部時代に経験した野球肘がきっかけでした。
野球肘の治療を行うにあたって、当時は医師や看護師の方をはじめ、たくさんの方に支えてもらいました。その中でも特に支えになったのが、リハビリを担当してくれた理学療法士の存在でした。その方は復帰した後のことまでを見据えたアドバイスや、当時の私に合ったトレーニング方法などを指導してくれました。ケガをして不安だった私にとって、身体だけでなく精神的にも救われたのを覚えています。
このことがきっかけで「理学療法士」という仕事に興味を持ち、高校生の時には理学療法士だけでなく作業療法士や言語聴覚士などのリハビリ職についても調べるようになりました。その上でさまざまな職種を調べてみましたが、やはり人間の基本的な動作能力のリハビリテーションで患者さんを支えることができる理学療法士に一番魅力を感じ、その資格が取れる学校への進学を決意しました。
魅力あふれるキャンパスで送る
充実した大学生活
国際医療福祉大学の魅力は何と言っても「関連職種連携教育」という独自のカリキュラムで、在学中に医療現場における他職種との連携を学ぶグループワークや、チームで実習を経験することができる実践的な学修を行っている点だと思います。大田原キャンパスでは3学部8学科の学生が普段から同じ敷地内で過ごしていることもあり、他学科の学生たちとの交流の中で自然と他職種の学びや考えを知ることができるため、将来のチーム医療に役立つと感じています。
大田原キャンパスの構内には、障害者支援施設やリハビリテーション施設などさまざまな医療福祉の施設が併設されています。普段から学生と患者さんが触れ合う機会も多いことから、大学の建学精神である「『共に生きる社会』の実現」を体現した空間になっています。また施設で働いている先生方から講義を聴くことや、施設見学の中で将来の仕事を自分なりにイメージすることができるので、貴重な機会に恵まれていると感じながら過ごしています。
キャンパスだけでなく、学科にも魅力があります。
理学療法学科には、先生ひとりにつき各学年10人ずつのグループを構成する「アドバイザー制度」があり、学修面や生活面をアドバイザーの先生に相談することができます。また先生だけでなく、学科の先輩方も実技テストの時に「自分たちはこうやったよ」などのアドバイスをしてくれているので、とても充実した勉強ができています。この「先生や先輩、後輩との距離の近さ」や「相談のしやすさ」が、受験でいろいろな大学を調べた中で「この大学で学びたい!」と決めた大きな理由です。
その他、アドバイザーでなくても興味がある分野に精通した先生に気軽に話を聞きに行くことができたり、先生のつながりでその分野に詳しい学外の方を紹介していただいたりと学生に対して親身になってくれるため、とても心強く安心して勉強に取り組むことができています。
現在、私は大学でも野球部に所属しています。最初は勉強ばかりの生活を避け、体を動かすことで学業とのメリハリがつけばと思い入部したのですが、野球においてのチームワークや状況判断力が、医療の現場で必要不可欠な協調性やコミュニケーションにも通じる部分があると気づき、将来の臨床の場でも役立てていきたいと考えています。


初めての長期実習で体感した
実際に患者さんと接することでわかった大変さ
3年生になってから初めて1か月にわたる長期実習があり、座学では学べないようなことをたくさん経験することができました。その中で一番印象に残ったのは、担当した骨折の患者さんが、実習が終わる頃には体重を全部かけて歩けるようになっていたことです。人間の回復力のすごさを実感するとともに、それを支えた理学療法士の重要性を再認識する機会となりました。
一方で、実際に患者さんと接したことで対話での距離の取り方が難しいと感じることがありました。普段の友人との会話では気に留めていないことも患者さんは敏感に受け取ってしまうことがあり、お仕事の話やご家族の話など、どのような内容をどのくらい話すべきなのかなど、細かな気遣いが必要なことも実感しました。これら実習を通して学んだことをこれからの学修につなげたいと思います。

多職種連携を学生のうちから肌で感じ
社会のニーズに合った理学療法士をめざす
関連職種連携教育のカリキュラムは、3年次には模擬患者に対してそれぞれの学科の視点からのアプローチ方法を話し合う講義があります。4年次には、実際の患者に対し考えたアプローチを実践する講義が待っています。緊張感もありますが、これまで学んできたことを発揮する場として楽しみでもあります。
理学療法士をめざすきっかけが自分のケガだったので、入学するまではスポーツ関連のリハビリに携わりたいと考えていましたが、大学での勉強や実習を重ねていく中で、急性期リハビリに携わりたいという思いが強くなってきました。そのため、今は急性期リハビリ専門の先生に話を聞きに行くことも多いです。
実習を経験して改めて実感できたことは、理学療法士が患者さんとのリハビリを通したふれあいの中で、自分自身を人として成長させてくれる仕事だということです。今後高齢者が増えていく社会で貢献できる理学療法士になるために、就職した後も日々勉強を続けていきたいと思います。
キャンパスおすすめスポット

図書館
医療福祉の専門書が豊富にそろっているので、日々の勉強の助けになります!

カフェテリア
食事だけでなく、友人とのおしゃべりや勉強スペースにも使えるのでおすすめです!

桜
グラウンドの周りには桜の木があり、春には一面さくら色で覆われた景色が楽しめます。
国際医療福祉大学 保健医療学部 理学療法学科

住所:〒324-8501 栃木県大田原市北金丸2600-1
電話番号:0287-24-3210(入試広報室)
視機能療法学科
50名/理学療法学科 100名/作業療法学科 80名/言語聴覚学科 80名