看護師・医療技術職に就くには

看護・医療技術職の適性とは

看護・医療技術の仕事は「人」「命」を扱う職業です。
学力が高いだけではこの職に就くことはできないことは、学校への入学試験に面接試験が課されていることからも分かります。
看護・医療技術系の学校のほとんどの入試では「面接試験」が課され、この「適性」が問われることになります。

人間性

高校生活や社会人経験の中でどんなことをしてきたのかを聞くことで、受験生の人間性を見ています。長所や短所、友人関係、高校生活や社会人生活で果たしてきたこと・得たことなどの質問も、この人間性を問う質問です。

受け答え

面接の基本的なマナーはもちろん、面接官の目を見て元気よく明るく話せるか、質問に対して適切な答えをすぐ出せるかなどが見られています。

職業理解

職業の仕事内容について理解し、大変な部分もわかった上でなりたいと言っているのかも見られます。また、高校での欠席日数などで、体力面・精神面での適性があるかも見られます。

面接対策

新宿セミナーの面接対策では、年間通学生(総合クラス・単科クラス・個別指導生)を対象に、面接・願書指導を徹底的に行い、看護医療系入試の最大の難関である面接試験を攻略します。

新宿セミナーの面接指導の特徴
  • 担任が1人1人個別に面接シートや願書を添削指導します。
  • 事前準備の内容を丸暗記させず、面接官が質問した内容に即した答えができるよう、応用力を養成します。
  • 過去のデータから「その学校でされる質問」を分析し、受験校の傾向にあわせた面接練習・願書添削が可能です。

資格取得までのプロセスと就職の状況

看護師

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

看護師の主な仕事は、「療養上の世話」と「診療の補助」です。看護は、健康な人がより健康な生活を送るために、病気の予防や生活改善への手助けをしたり、健康に不安を持ったり病気になった人には、一日も早く回復してもらうための援助をしていく仕事です。そのためには、患者の身体面(身体のメカニズム・患者の状態・医師の治療方針)、心理面(患者の病気や治療に対する気持ち・考え)、社会的背景(患者の生活環境、社会や家庭での役割)をよく知り、その患者にとって最適な看護を実践していかなければなりません。もちろん患者とともに喜びや苦しみを分かち合うことも必要ですし、社会に復帰するために、なるべく本人の力で生活できるように支援することも大切な仕事です。

【就職状況】

看護師は慢性的に不足しており、社会からの需要は非常に高い職種だと言えます。そのため就職状況は非常によく、希望者のほとんどが看護師として就職しています。
就業者の8割は病院・診療所で働いています。そのほかにも、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、介護施設など活躍の場は広がっています。

※准看護師について
准看護師は准看護師学校(准看護師養成所)卒業後、都道府県知事試験に合格すると都道府県知事から免許を交付されます。
正看護師との違いは
①准看護師は知事免許であり、国家免許ではない
②看護業務を医師・歯科医師・看護師の支持を受けて行う
などがあげられますが、職務内容については特に看護師との違いはありません。
しかし、看護師と同様に看護業務を行なっていながら、正看護師ではないということから給与水準が低く抑えられている実態があり、准看護師は廃止するべきだという意見もありますが、日本医師会の反発を受け、廃止までには至っていません。なお、就業経験10年以上の准看護師が看護師になるための移行教育も平成16年から実施されています。

保健師

【資格取得までのプロセス】

・看護師と保健師の国試受験資格を同時に取得できる大学に進学する
・「看護師・保健師統合カリキュラム」を採用する4年制の看護専門学校に進学する
・看護師国家試験に合格したうえで、所定の保健師養成課程(1年以上)を修了し、保健師国家試験に合格する

プロセス
【仕事内容】

保健師は、社会環境の変化とともに、時代に合った保健指導を行っています。乳幼児からお年寄りまで、日ごろから担当する地域の健康問題を把握し対策を立てていきます。たとえば、寝たきりのお年寄りを訪問し、血圧測定等の健康診断を行い、快適な看護を受けられているかチェックしたり、医師と協力して、乳幼児健診をはじめとする、母子の心身の健康を守るサポートなどをしたりします。

【就職状況】

保健所や自治体の保健課、民間企業の厚生施設や、訪問看護ステーションなどのほか、めまぐるしく変化する社会環境の中で、医療・福祉の各方面との調整役としての活躍も求められています。

助産師

【資格取得までのプロセス】

・看護師と助産師の国試受験資格が同時に得られる大学へ進学する
・看護師国家試験に合格した上で、助産師養成校や短大の助産科、助産課程を持つ大学院へ進学する

プロセス
【仕事内容】

助産師の仕事は、妊産婦の健康状態を観察しながら、妊娠・分娩などの経過を予測し、出産を計画的に援助することです。そして、誕生した赤ちゃんと親との絆を築き上げていく支援なども行います。出産後の入浴の仕方、授乳の仕方など育児指導もしていきます。
また、妊娠・出産・子育てだけでなく、女性の一生の性と生殖に関する健康問題を中心に、ケアや保健指導も行っていきます。

【就職状況】

活動の場所は、病院の産科、産婦人科の診療所が多いですが、助産師は地域社会の中でも健康に関する重要な役割を担っていりため、保健所でも活躍しています。なお、助産師は正常な経過をたどる妊産婦に対しては、独自に診断・指導ができるため、経験を積んだ後に、助産院を開設している人もいます。

養護教諭

【資格取得までのプロセス】

養護教諭は免許制度になっており、国家試験ではなく所定の学校での単位履修で取得します。養護教諭の免許には1種と2種があり、養護教諭養成課程を設置している大学で取得すれば1種が、短大・専門学校で取得すれば2種が取得できます。また、保健師の資格があれば指定養成機関に6か月以上在学することによって1種免許が得られます。
公立学校へ就職するには、各都道府県や市町村などの教育委員会が行う教員採用試験に合格することが必要ですが、高倍率で非常に狭き門となっています。

【仕事内容】

子供の発育・健康状態・学校の環境実態の把握を行い、子供の健康保持や健康の回復に努めます。その仕事は、救急処置や保健指導・健康相談・学校保健計画の作成(食中毒防止など)、保健室の管理運営などです。
特に最近では様々な悩みやストレスから表面上は身体の不調を訴えていながら、実は心にその原因を持っている子供も増えてきています。そのような子供を取り巻く環境を理解し、子供を受け止め、相談相手となり指導していくことも大切な仕事です。
また、学校内だけではなく、地域全体を含めた環境衛生の改善など仕事は多岐に渡りますので、医療に関する幅広い知識が求められます。

専門看護師・認定看護師

【資格取得までのプロセス】

・看護師(・保健師・助産師)の免許取得
・通算5年以上の実務研修。そのうち通算3年以上は専門看護分野の実務研修であり、その研修のうち6か月以上は専門看護師に必要な所定の教育修了後の実務研修を含む。
・看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位)を取得して、看護系大学院修士課程を修了する。
上記の上で、専門看護師認定試験に合格すると、専門看護師になることができます。

【専門分野】

がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護

登録者数

1,048名(2012年12月現在)

【認定看護師になるためのプロセス】

・看護師(・保健師・助産師)の免許取得
・通算5年以上の実務研修。そのうち通算3年以上は特定の認定看護分野の実務研修。
・日本看護師協会が認定した「認定看護師教育課程」を修了する。
上記の上で、認定看護師認定試験に合格すると、認定看護師になることができます。

【認定看護分野】

救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、幹線管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護

登録者数

10,803名(2013年2月現在)

理学療法士(PT)

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

理学療法とは、身体に障害のある者に対し、基本的な動作能力を回復させるために運動を行わせたり、電気刺激、マッサージ、温熱などの物理的手段を加えたりする療法をいいます。
こういった理学療法を駆使して治療にあたるのが理学療法士(Physical Therapist 略してPT)です。

【就職状況】

ここ数年の就職状況を施設別に見てみると、病院・医院・診療所などの医療施設への就職が約80%、特別養護老人ホーム・身体障害者更生援護施設・肢体不自由児のための施設及び通園施設などの社会福祉施設への就職が約15%、その他は理学療法士養成施設や研究所、行政機関などとなっています。
急速に進む高齢社会と障害を持つ老人への対応が重要視される中、老人保健施設の設置が全国レベルで進んだので、その分野での就職は強いものがあります。また、スポーツトレーニング、健康増進に応用が進み、福祉、スポーツ領域にも活躍の場が広がっています。

作業療法士(OT)

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

作業療法とは、身体または精神に障害がある者に対して、主としてその応用的動作能力や社会適応能力を増進するために、手工業、料理、絵画制作、園芸・農耕、芝居その他さまざまな「作業」を治療的に用いるリハビリテーションです。
これを行うのが作業療法士(Occupational Therapist 略してOT)です。
作業療法には身体機能的作業療法、日常生活動作訓練、心理的・指示的作業療法、職業前的作業療法などがあります。
作業療法は、人間の最も身近なものや生活に直結した動作を治療の手段とし、人間の何かをしたい欲求や物を作り上げる喜び・楽しみ、達成感、創意工夫を満たしながら訓練を行っていきます。

【就職状況】

就職先を施設別に見てみると、一般総合病院が3割、精神病院・リハビリテーション専門病院が3割、合わせて6割が医療施設に就職しています。その他は福祉センターおよび肢体不自由児施設や作業療法士養成施設などへ就職しています。

視能訓練士(ORT)

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

視能訓練士(Orthoptist)の仕事は斜視(両眼の視線が合わない)・弱視(メガネなどを使って矯正しても視力があがらない)の検査、矯正訓練を行うことと医師の診断の基礎データとなる視力、色覚、光覚、眼圧などの眼科検査の2つを行います。斜視や弱視については、大人になってからでは正常な視機能を得ることができないため、視機能が発達する子供のうちに発見して早期に適切な治療をしなければなりません。この訓練は長期間に渡るため、思いやりがあり、忍耐強く責任感の強い人が向いています。
矯正訓練は、現在は家庭で行われることが多く、視能訓練士は定期的に患者の眼の状態を検査したり、その親から家庭での訓練状況を聞いて治療のアドバイスをするようになっています。さらに斜視・弱視の早期発見が徹底される中、検査・治療の対象が乳幼児まで広がってきています。
一方、高齢社会を反映して老人の眼疾患(白内障など)も増加し、眼科検査の需要が高まっています。このように、幅広い年齢の患者に対して不安を取り除くために、眼そのものや検査についての知識の充実を図るため、日々の努力が必要です。
また、眼科診療においては検査機器の自動化が進み、検査内容が広がると同時に専門化しています。医師が正確な診断をするために必要なデータを「早く、正確に」提供することが視能訓練士に求められています。

【就職状況】

現在、ほとんどの視能訓練士は、病院の眼科、また眼科医院で働いています。さらに保健所や学校、福祉センターなど、その活躍の場を広げてきています。近年では、高血圧や糖尿病などにより突然視力が急激に低下したり、失明したりする人も増えています。そのような人の社会復帰を手助けするというリハビリテーション分野での活躍も期待されています。

言語聴覚士(ST)

【資格取得までのプロセス】

言語聴覚士は1998年9月に施行された「言語聴覚士法」によって国家資格になりました。国家試験を受験するには、指定養成施設で言語聴覚士として必要な知識・技術を習得し、卒業によって受験資格を得ます。
養成施設には2種類あり、1つは高校卒業後の大学・短大・専門学校の課程で、もう1つは言語聴覚学科以外の大学卒業後の養成所の課程(2年制)です。

プロセス
【仕事内容】

言語聴覚士(Speech Therapist)の仕事は、医師などと連携して音声、言語、聴覚機能に障害がある人に対して、機能回復や機能維持のための訓練・指導を行うことです。
場合によっては補助器(補聴器・人口内耳)や代用手段(コミュニケーション用の文字・絵カードやボード、パソコンなど)を使って訓練したり、家庭や学校、職場の理解を求め、障害を持つ人が社会復帰できるよう環境を整えるという仕事も行います。
言語聴覚士が対象とする患者は、一番迅速でかつ細かい表現の可能な言葉というコミュニケーション手段をとることのできない人です。つまり、自分の悩みや不安を表現しにくい、またはできない人ですから、言語聴覚士が患者の様子をきちんと観察して、患者の意思を理解する力が必要です。
言語聴覚士はもともとコミュニケーション障害を主な対象としてきましたが、口腔のしくみや運動に専門知識を持つことから、食べることに障害を持つ患者へもアプローチを広げています。人間の最も基本的な欲求である食べる喜びを奪われることは、毎日の生活の質(QOL)が低下することであり、生きる意欲を失うことも少なくありません。場合によっては患者の命にかかわる大切な仕事であり、それだけに責任のある重要な仕事です。

【就職状況】

就職先は、病院・保健所の医療機関のほか、肢体・言語障害児施設などの福祉施設、養護学校などの教育機関、研究機関、医療機関、補聴器などのメーカーなどさまざまです。地域リハビリテーションの充実に伴って、一般診療所などでの活躍も期待されます。

診療放射線技師

【資格取得までのプロセス】

言語聴覚士は1998年9月に施行された「言語聴覚士法」によって国家資格になりました。国家試験を受験するには、指定養成施設で言語聴覚士として必要な知識・技術を習得し、卒業によって受験資格を得ます。
養成施設には2種類あり、1つは高校卒業後の大学・短大・専門学校の課程で、もう1つは言語聴覚学科以外の大学卒業後の養成所の課程(2年制)です。

プロセス
【仕事内容】

診療放射線技師は、医師または歯科医師の指示のもと、診療や治療を目的として放射線を人体に照射することを仕事としています。その仕事を大きく分類すると、「画像検査」「ラジオアイソトープ診断」「放射線治療」「放射線管理」になります。
「画像検査」では疾病の診断に必要な病巣部の検査・撮影を行うもので、最近ではMRI装置など電離放射線を使用しない画像診断も可能になっています。「ラジオアイソトープ診断」はラジオアイソトープ(放射性同位元素)の出す放射線を利用して内臓の形状や機能の検査、診断を行うものです。「放射線治療」はエックス線等の持つ生物の細胞を破壊するといった性質を利用し、高エネルギー線を患部に照射して、悪性の腫瘍の治療を行います。そして「放射線管理」は放射線による障害を防止するための安全管理を行うことです。
ただ単に、医師の治療のためにデータを作成するという領域を超え、医師を中心とするパラメディカル・スタッフとして活躍するのが診療放射線技師です。それだけに責任も重く、重要な仕事です。

【就職状況】

日々、高度化、専門化する放射線医療の現状下において、診療放射線技師の資格を持つ人への需要はますます高まっています。現在の就職先は、国公私立病院・診療所が中心ですが、このほかにも放射線医学分野の研究所や放射線機器メーカー、産業方面の放射線管理、原子力発電所、大気・水質などの公害測定分野など、活躍の場が広がっています。
現在、診療放射線技師は男性がおおいですが、レディースクリニックやマンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)の使用など、女性の診療放射線技師が求められる傾向にあります。

臨床検査技師

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

臨床検査技師は、医師の指示のもと、患者の血液や尿、便などを検査する専門技術者です。業務内容は、患者の血液や尿などの検体から細菌やウィルスを調べて病気の原因を探り出したり、組織片などを取り出して細胞の標本作りを行なったりする生化学的検査や、脳波検査や心電図検査、超音波検査など、患者の身体に直接器具を装着して身体の表面や内部の器官から直接データを採る生理学検査など、多岐にわたります。病気の診断や治療に欠くことのできない、とても重要な役割を担っています。

【細胞検査士】

癌などの悪性細胞の発見に重要な検査方法のひとつが細胞診です。人体からいろいろな方法で採取された細胞を標本にして染色し、それを顕微鏡で観察という細胞診スクリーニング業務を、指導医の指導監督のもとで担当するのが細胞検査士です。細胞検査士は臨床検査技師の上級職にあたります。
受験資格は、臨床検査技師または衛生検査技師の資格取得後、細胞診検査業務に1年以上従事した者、または日本臨床細胞学会認定の教育課程を履修した者となっています。

【就職状況】

国公私立病院に就職するほかに、研究所や保健所、臨床検査センター、製薬会社など、幅広く就職しています。

臨床工学技士

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

臨床工学技士は、生命維持管理装置をはじめとする医療機器を操作して医療活動をサポートするME機器のスペシャリストです。生命維持管理装置とは、人の呼吸や循環または代謝の一部を代行し、また補助する機器を指し、人工透析装置や人工心肺装置、人工呼吸装置、心臓ペースメーカーなどがあります。いずれも治療に欠かせない重要なものばかりで、手術室やICU(集中治療室)、CCU(冠疾患集中治療室)、病棟および検査室などで使用されています。このような装置を利用することによって、以前であれば不治の病であった病気(心臓や腎臓の疾患など)を改善することができるようになり、医療の質が向上してきました。
しかし、機器の故障や装置の不備が直接患者の生命に関わることになります。そのため装置の保守・点検に細心の注意を払い、また医師や看護師、その他の医療技術者との連携をしっかりと行う必要があります。科学技術の急速な発展により、日々進化していく各種医療機器を利用した医療体制の中でえ、重要な位置を占めるのが臨床工学技士の仕事なのです。

【就職状況】

臨床工学技士は、医療の高度化に伴って将来は3万人が必要と言われ、現在でも1万人が不足の状態です。就職では有利な分野と考えられます。就職先と仕事内容は、病院での医療機器操作・保守点検が最も多く、他には医療機器メーカーでの研究・開発や、機器保有者への指導・教育などを行っている人もいます。

歯科衛生士・歯科技工士

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【歯科衛生士の仕事内容】

歯科医師の指導の下、歯や歯茎の間に溜まった沈殿物を取り除いたり、フッ素化物などを塗布して虫歯の発生や進行を防いだりする「予防措置」、診療所・病院・学校などで歯の磨き方や虫歯予防指導の相談を行う「保健指導業務」、歯科診療のための準備などの「診療補助」を行います。治療中の患者に付き添って、診療の補助のかたわら、患者に安心感を与える存在です。
歯科衛生士養成校の修業年限は2年以上でしたが、歯科衛生士学校養成指定規則の一部改正により、平成17年4月1日からは3年以上(経過措置期間は平成22年3月31日までの5年間)となっています。

【歯科衛生士の就職状況】

約90%以上の人が診療所(医院)で勤務していますが、市町村保健センターや老人保健施設で勤務する人も増えてきました。少子高齢化社会を迎え、生活の質の向上のため自らの歯の健康に関心が高まる今、歯科衛生士への期待はますます高まってきています。

【歯科技工士の仕事内容】

歯科医師の指定書により、義歯・歯冠・充填物、または矯正装置を作成・修理・加工するなど、歯科治療において重要な役割を果たします。また、義歯に使用される素材の研究も仕事のひとつです。
義歯や歯冠などは患者の歯型によく合い、長期間の使用に耐えられるものでなければいけません。これには歯科技工士の職人的な技術はもちろん、義歯や歯冠の材質についても熟知し、他の歯列とのバランスを判断できることも必要です。
症例ごとに手作りとならざるを得ないことから、作業のマニュアル化や品質の規格化は難しく、繊細な感覚と器用さも求められてきます。

【歯科技工士の就職状況】

歯科技工所が約70%弱、病院・診療所が30%となっており、ほかに歯科医療機器・材料メーカー、研究所などがあります。独立開業も可能なため、作業員が一人という技工所もあります。

救急救命士

【資格取得までのプロセス】

救急救命士養成課程を持つ大学・専門学校で国家試験受験資格を得るほか、1年間の研修を修了した救急隊員にも国家試験受験資格が与えられます。

プロセス
【仕事内容】

社会の高齢化や交通事故、自然災害等によって救急患者の数は増加しています。そんな中、プレ・ホスピタルケア(病院に着くまでの処置)の重要性が高まり、救急車の中で医師の指示のもとに、今まで救急車内で不可能であった医療処置ができる救急救命士の活躍が期待されています。
医師の判断や指示を仰いで行うことができる医療行為には、心臓が止まった人に対する「電気ショックによる心臓機能の蘇生」や「静脈への輸血」、呼吸が停止した場合の「チューブ送管による気道の確保」があります。また、心拍再開を促す薬注射も認められるようになりました。

【就職状況】

救急車は消防署に所属しているので、養成施設を卒業すると大半は公務員試験を受けて、各都道府県や市町村の消防機関に就職することになります。しかし養成校には他にもさまざまな業種からも求人があり、卒業生の一部は医療機関に所属する救急車への乗務など、新しい活躍の場に進出しています。

柔道整復師

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

柔道整復師の仕事は、打撲、捻挫、挫傷(筋、腱の損傷)、脱臼、骨折などけがに対して、柔道整復の施術を行うことで、一般的に骨つぎ、接骨などと呼ばれています。法律によって、治療を行なえるのは医師または歯科医師なので、柔道整復では治療という言葉は使われません。また、柔道整復師は医師のように外科手術や投薬を行うこともできません。
外科手術や投薬をしないで機能回復を図るほか、外科手術後のリハビリテーションとして柔道整復が導入されているところもあり、注目されている資格・職業であるといえます。

【柔道未経験者もOK】

柔道整復は、日本古来の柔術がその源になっており、東洋医学と西洋医学両方の影響を受けながら、明治以降になって完成されたものです。その名の通り、以前は柔道経験者がほとんどでしたが、現在では柔道と無関係な人がほとんどだと言われています。また、女性もこの分野に進出してくるようになりました。従来は個人で開業する有資格者がほとんどでしたが、近年では整形外科病院や一般病院に勤務したり、スポーツトレーナーとして活躍する人もいます。

【就職状況】

独立開業することができるのが大きな特徴ですが、施術所や病院などに就職して、臨床例を多く経験することが求められています。開業後はその地域の医療に貢献することができ、介護サービス分野への参加も考えられます。

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【はり師・きゅう師の仕事内容】

はり師は、針を使ってツボを刺激することによって人体の自然治癒作用を促し、患者の体調や痛みの状況を改善する仕事です。副作用がないことから、身体の不調を訴える人に安心感を与えるなど関心が高まっています。また、薬物を使用しないことからスポーツ医学の方面でも注目されています。
きゅう師は「もぐさ」(ヨモギの薬を乾燥させたもの)を燃焼させることでツボを刺激し、自然治癒能力を引き出すことで、体調や痛みの治療をします。
独立開業することのできる資格であることが大きな特徴です。

【はり師・きゅう師の就職状況】

現在働いているはり師・きゅう師は開業している人が多いですが、鍼灸・マッサージ院や病院・診療所等で働いている人もいます。国家試験合格後、すぐに独立開業することもできます。

【あん摩マッサージ指圧師の仕事内容】

あん摩、マッサージ、指圧(押す、揉む、たたくなど)を用いて血行を良くしたり、肩のこりをほぐすことで体調を整え、不調を改善する療法です。治療が長時間になったり、力が必要なこともあり、適性として体力面も重視されています。

【あん摩マッサージ指圧師の就職状況】

資格首足後は、まず治療院などで経験を積むのが一般的です。その後独立開業する人も少なくありません。

義肢装具士

【資格取得までのプロセス】
プロセス
【仕事内容】

義肢とは、身体の一部を失った人に対してその代わりをするための器具で、上肢に対するものを義手、下肢に対するものを義足といいます。いわゆる人工の手足です。
装具とは、病気や怪我の場合に治療の一部として、あるいは失われた機能の補助の目的のために、身体に装着する補助器具です。
義肢装具士は、医師の指示の下に義肢・装具の装着部分の採型、設計製作、身体への適合および調整を行う仕事です。義肢・装具は切断肢や患肢によりよく適合し、機能が優れかつ不快感のない耐久性のあるものが要求されます。したがって、義肢装具士には医学と工学などの幅広い知識と高度な専門知識と技術が必要です。
義肢装具士の仕事は、物を作る仕事であるためそれに必要な工学的知識や技術、デザインのセンスなどが求められます。また、義歯が患者にしっくり合えば、その人の生活の質(QOL)は著しく向上することになり、義肢装具士の技術は経験により磨かれていくのです。

【就職状況】

義肢装具士の多くは義肢装具制作会社に就職をしています。義肢装具士の数は決して多くなく、就職率はほぼ100%となっています。しかし、医療の発達に伴い義肢装具の必要性は減ってきており、高齢社会の中で介護分野にも活躍の場を広げています。